渋谷A邸マンションリノベーション完成

渋谷A邸マンションリノベーション工事が無事完成致しました。

工事中に給排水管の一部が鉛管であることが判明し、経年劣化による漏水事故を防止するため、
急遽、配管補強工事を実施したこともあり、予定より少し工期が延長になりました。

今回の渋谷A邸マンションリノベーション工事には、随所にウォールナットを使用。
オーダーメイド家具製作を主たる事業としている私たちとしては、オリジナル建具などに
ウォールナットを使用することで、オリジナリティと高級感を演出致しました。

施主のA様夫妻は、「投資目的の賃貸マンションして貸し出す予定でしたが、この状態なら
自分達が住んでしまうかもしれないです(笑)」
と非常に嬉しいお言葉をいただきました。

1階リビングは、ウォールナットと大理石の壁にLED照明を仕込んだオリジナルウォールパネル。
20年ほど経過した国内マツ材の無垢床を丁寧に研磨し、天然オイル塗装をすることでフローリングが
味わいのあるアンティークな雰囲気にかわりました。

すべてを新しくするのではなく、良材はしっかりとメンテナンスして活かす――。
建築費抑制の効果もありますが、何より新品には出せない味わいを出すことができます。
空間にオリジナリティを出す際には、欠かせない要素だと考えております。

メゾネットタイプのマンションであるため、このウォールナット壁に仕込まれたLEDは、
地下1階に繋がる階段部分を照らす役割も果たします。

LED照明は、非常に省電力であり40,000時間とメンテナンス性にも富んでいるため、
間接照明には、よく好んで使用しています。

地下1階に繋がる階段ささら部分には、炭モルタルを使用。
階段既存壁の一部を解体し、開放感を演出いたしました。

また階段の手摺は、来年1月にニューヨークで個展が決定した鈴木司によるオリジナル。
モルタルとの相性もよく、さらに数年経過すると味わいが増すことでしょう。

琉球畳市松敷きの和室には、ウォールナットのオーダーメイドのクローゼット扉を設置しました。
藁入り珪藻土壁とウォールナット天井パネルのバランスも非常によく、和モダンな空間を演出しています。

家具仕上げは蜜蝋ワックスナチュラル仕上げ


≪オーダーメイド家具の仕上げは、蜜蝋ワックスナチュラル仕上げ。トルエンフリーのBRIWAXを使用しました。≫

S様邸マンションのリノベーション工事も最終段階に入って参りました。

本日は、東西の壁面に収納したオーダーメイド収納家具の仕上工程。

綺麗な柾目のナラ材カウンターの天板を軽くペーパーをかけてならし、その後、蜜蝋ワックス(BRIWAX)を丁寧に塗っていきます。

しばらくして蜜蝋ワックスが乾燥してきたら、余分なワックスを乾いた布で拭き取ります。

これを最低2回は繰り返すことで家具に表情が生まれてきます。この際たっぷりの愛情を込めるのがポイントです(笑)

お施主であるS様には、20年以上も大事に使っていらっしゃる素敵な家具がありますので、その家具の雰囲気を壊さないよう、新しい家具の意匠・カラーには、細心の注意を払いました。

今回は、床も家具も同じナラ材を使用していますが、カラーバランスを考えて微妙な調整をしましたので、苦労しましたが、素敵な空間が作りだせたと思います。

完成した空間は、またこのブログでもご紹介させていただきます。

左官が生み出す漆喰塗壁の温かな表情

≪漆喰を使用した左官塗壁。温かな気持ちのよい表情に仕上がりました≫


本日は漆喰の上塗りを致しました。
工程としては、下地処理後にアクドメ材を下塗り、乾燥させた後、コテで丁寧に漆喰を塗っていきます。


様々な仕上がりがありますが、左官職人のコテづかいにより、壁面に表情が浮かび、シンプルながら気持ちよい表情になりました。


ナラ無垢材のフローリング、オーダーメイド家具との相性も抜群です。


漆喰がもつ強アルカリ性は、カビなどを防止し吸湿性の高い素材であるため、結露などを防止するのに効果があると言われています。また、何よりもお住まいになる方に対して気持ちのよい空間を作り出してくれる優れた素材です。

オーダーメイドカウンター製作風景


≪キッチンスペースに設置する。オーダーメイドカウンターの製作風景≫


現在、平塚市のS様邸マンションの全面リノベーション工事を進めさせていただいております。

この日は、リビングダイニングに設置するナラ材を使用した壁面収納家具や、キッチン部分に設置するオーダーメイドカウンターなどを造作させていただきました。

床から天井まできっちりミリ単位で採寸して造作させていただきますので、規制の家具とは納まりがまったく異なります!

床・壁・天井などに使用されているコンクリート部分は、必ずしも水平とは限りません。

解体をしてみたら、寸法に誤差があったということはよくあります。(本当はあっててはいけないのですが、リノベーション工事をやっていますと結構あるのも事実です。そのような場合は、必要な部分を補強などをさせていただきます)

私たちが造作するオーダーメイド家具は、ミリ単位で採寸致しますので、このような部分にもぴったりと設置することが可能です。
既製家具と異なり、ツッパリ棒などで耐震対策をする必要がありませんので、床と壁面と天井にぴったりと設置して補強致します。意匠的にも機能的にも優れています!



≪カウンターにはナラ突板柾目材を使用。ディティールにもこだわっています≫

やはり巾木も無垢材がおすすめです


≪巾木部分にナラ無垢材を使用させていただきました。15mmの厚みがあるため、
塩ビ系の巾木と比較するとまったく高級感が異なります≫

ナラ無垢材のフローリング工事が完了し、巾木も同じナラ無垢材を使用させていただきました。


15mmと厚みもたっぷりあるため、シンプルながらも高級感をしっかりとだすことができます。


一般的にはあまり目立たない場所ですので、塩ビ系の巾木を使用することが一般的ですが、

長期的視点と意匠性を考えますと、やはり巾木も無垢材をお勧めしたいと思います。


今回のご自宅は、壁を漆喰塗に致します。

漆喰と無垢材巾木との相性は非常にいいため、左官工事終了後には、再度こちらのページでも紹介させていただきます。

≪ナラ無垢フローリング貼り工事完了≫


≪エントランス部分のナラ無垢材フローリング施工中の写真。すべて施工したら、無垢材巾木を設置して工事完了となります。現在は無塗装の状態ですが、仕上げは天然オイル(プラネットカラー)を塗ります≫


ナラ無垢材のフローリング施工が完了しました。
あとは無垢材の巾木を設置してフローリング工事は完了となります。


遮音規制があるマンションのリノベーション工事ですが、
床レベルもそれほどあげずに施工ができました。


LL40の遮音対策もばっちりです!


今の時期は無垢材が乾燥していますが、床鳴りや突き上げを防止するためにフローリング材の間にスペーサーを挟みながら丁寧に施工しました。

遮音マットの上に12mmのラーチ合板を捨て貼りしていますので、無垢材特有の動きもこれでコントロールできます。


この後、左官の下塗工事や造作した壁面収納家具や造作のカウンターの設置などを控えていますので、またお知らせ致します。



≪無垢材特有の“床鳴り”や“突き上げ”などの動きを防止するためスペーサーを挟みながら施工します≫

構造用合板販売終了のお知らせについて

この度、東北太平洋地震の被害にあわれた方と、そのご家族様に心よりお見舞い申し上げます。


さて、構造用合板の在庫に関しましては、全国より多数のお問い合わせをいただき、有り難うございます。


大変申し訳ございませんが、皆様におわけできる構造用合板の在庫はなくなり完売いたしました。ご了承いただけますよう宜しくお願い申し上げます。


私どもは、グループ会社(東南アジア現地会社)との協力体制により各種木材の独自仕入ルートを確保しております。

しかしながら、この度の東北太平洋地震の影響により、構造用合板の流通が麻痺し、私どものグループ会社においても在庫確保が難しくなっております。


現在、比較的自由になる南洋材系の構造用合板(F☆☆☆☆)の増産を依頼しているところですが、最低でも納期は約2カ月〜3カ月待ちの状態とのことです。


発注ロットもコンテナ単位など、かなり大口での輸入となりますが、ラワン材などの南洋材系構造用合板でも問題ないようでしたら、こちらから問い合わせくださいませ。